竹本泉作品考
2005/08/03作成


1. 「変」が過ごしやすい世界

竹本泉作品のキーワードとして、まず思いつく単語は間違いなく「変」だろう。

変な人、変なシチュエーションなどいろいろ思いつきます。

しかし、それでいて周りの人物からそれによって弾圧されたとか、そんな話はありません。

宇宙からの帰国子女で常識が地球人と異なる「早川あおい」にしたって、来たものによって性格が激変する「宮崎ゆかり」にしたって、蜘蛛やムカデなど足がたくさんあるものを「かわいい」と言ってしまう「河飯季子」とその娘達にしたって、それなりに回りに受け入れされていて、共存している。

これは、特に日本人の現実とからすると、理想的な世界といえるだろう。

あなたは、外国人など良識や信条の異なるもの達が隣人になった場合、どうするのだろうか。
最初は受け入れるかもしれないけど、些細なことから諍いを起こしてしまうのではないのだろうか。

そう考えると、竹本作品の登場する脇役達は、変な主人公、変なシチュエーションを難なく受け入れて、調和している。

これはすごいことではないのか。

現実には「変」を受け止めることは難しいかもしれない。

しかしフィクションの世界とはいえ、平和理に異なる価値観を受け入れ調和すると言うことが、大切ではないのだろうか。