名鉄車両列伝
2002/11/14作成


7000系

文句なしの不朽の名車である。

1961年登場。モータリゼーションが日本に根付き始めた頃、これに危機感を感じた名鉄は画期的な車両を開発した。

日本で初めて運転席を二階に上げた完全前面展望はもちろん、完全冷暖房、そして転換クロスシートを装備し、当時としては画期的な赤一色の塗色をまとい、大型の固定窓に、補助警笛にミュージックホーンを採用するなど、当時としては革命的な車両となって濃尾平野を駆けめぐった。
しかも特別料金不要の特急用として。

この7000系と名付けられた車両は、程なくパノラマカーと名付けられ、それから長年に渡り名鉄の看板車両として大活躍する。
デビューして後、当時としては画期的なデジタル速度計を車内に設置した。これはラジオがまだダイヤル式であり、テレビがロータリーチャンネルを回すのが常識だった頃であることからかなり画期的な設備といえよう。

その後、順調に増備され最盛期の昭和40年代には車両数としても名鉄の最大勢力になり、特別料金が必要な座席指定特急にも使われるようになった。それは後に車体に白帯を巻き、車内のシートや内装を換装したいわゆる「白帯車」を登場させることになる。
特別料金を取る特急としては、座席がリクライニングとしないとか、比較的車内がうるさいなどの問題があり、それは後に座席指定専用車として設計されたパノラマSuperの登場によりこの格差が顕著となったため、座席指定の特急としては1999年までの活躍となる。

その間も座席指定に使用されない車両は特別料金不要の急行などに使用されたが、ラッシュ時に片側2扉であることと転換クロスシートであることから、かなり混雑する車両となり、これもラッシュ用として設計された6000系の登場以降この格差も顕著となる。

つまり、中途半端な車両となってしまったのだ。

それでも、昼間の急行などでは快適な室内空間を誇り、展望席では今でも子供たちの歓声が上がるのである。

個人的には、現在の急行中心の運用のままで、1年でも長い活躍を祈らずにいられない。