「ウルトラセブンの歌」研究
1998/08/14作成


冬木透氏の代表作の一つであり、非常に知名度の高い「ウルトラセブンの歌」ですが、この曲の部分を分析していくと非常に興味深いことがわかりました。
この曲は、マーチだと思っている人が多いと思いますが、実はジャズだったりします。

イントロ(その1)
「2001年宇宙の旅」に似ています。
しかもテレビ版はその前にティンパニが入って更に重厚感を盛り上げています。

イントロ(その2)
「セブーン」を4回繰り返すところ。
この部分はこの冬木氏の証言が全てだろう。
「(円谷一氏から)子供たちが口ずさんでいる内に自然とハーモニーを合わせたくなるような主題歌がほしい」(「冬木透BGMコレクション "ULTRA"GALLERY」の解説より)
当時子供だった私はもちろんこれを知る余地もなかったのですが、言われてみてなるほどと思いました。
子供に対して最高の物を・・・それが少なくとも当時の円谷プロの姿勢だということは疑いのないところでしょう。

つなぎ部分(1度目)
「セブンセブンセブン (ぷおー)」を2回繰り返すところ。
ここだけ聴くと非常に単純な、、、強いて言えば三三七拍子的なリズムなのですが、これが後のリズムの変化への「つなぎ」の役割をします。
計3回登場しますが、それぞれ役割が異なり、ここではスローテンポからアップテンポへの移行となります。

1コーラス目
ここから一転アップテンポ、、、もっと言えばジャス調になります。
非常に軽快なメロディーでホルンの使用がその効果を増しています。
歌の最後の部分である「ウルトラアイでスパーク!」で絶叫して最高に盛り上げるところが、ヒーローソングらしいところでしょう。
上品、華麗、元気。それらの要素が合わさった名曲です。

余談ですが、歌では「ウルトラぁ」と「セブーン」となっているところが、トランペット(?・・楽器名わからない)での吹 き分けています。(「ウルトラぁ」が右)
これを3回繰り返して、「セブーンセブーン」の部分で両者がそろって吹くようになり、後ろの部分で盛り上げるという構造になっています。

奥が深いですね。

つなぎ部分(2度目)
ここでの使い方は「ウルトラアイでスパーク!」で絶叫したところの盛り上がりを持続させる効果として、単純なリズムを使用しています。

2コーラス目
ここは1コーラス目と全く同じなので多くは申しませんが、こうやってさんざん盛り上げておいて次の間奏で衝撃が走ります。

間奏
ここからはテレビ版ではありませんが、一転重厚な軍歌と言うべきメロディーになっています。
最初に聞いたとき(小学校の給食の時間)は、その大変化にとても面を喰らった記憶があります。

もし、この部分がなかったらと思うと、やはり変化を付けるために必要だったからかも知れません。
セブンの敗戦、、、そして再生を意味するイメージがありますので。

つなぎ部分(3度目)
ここでの使い方は、重いメロディーから一転して、アップテンポへの移行で使っています。
一度敗れたセブンが再び侵略者に立ち向かうための応援と考えて良いでしょう。

3コーラス目
ここも1コーラス目と全く同じ。でも間奏のおかげで1・2コーラス目と違い盛り上げ方が上がっています。
そしてセブンの勝利のうちに演奏が終わります。



このように分析していくと「ウルトラセブンの歌」は実はすごい名曲ではないかと思っています。さすがです。
尚、作詞部分は「東 京一」・・・・つまり円谷一氏です。