作品詳細リスト(1/3)
2008/01/08更新


◆印は、作品の評価ではなく、わたくし荒川光線の個人的な視聴レベルです。

個人的な視聴レベルの凡例
◆・・・・・・・・未視聴
◆◆・・・・・・・音楽を聴いただけ
◆◆◆・・・・・・使用されたドラマなどを見たことがあるが、忘れている部分が多い
◆◆◆◆・・・・・使用されたドラマなどを見たが、その数は少ない
◆◆◆◆◆・・・・使用されたドラマなどを何度も見たし、よく覚えている


紹介しているCDなどは廃盤になっている可能性がありますので、この場合はご了承ください。
また、文中の年齢は誕生日以降のものです。



1956 (21歳)
鞍馬天狗(KRT 現TBS)
途中から参加
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

現在のTBSの効果マンだった蒔田尚昊氏が「冬木透」として劇伴デビューすることになった記念すべき作品です。
ラジオでの仕事らしいです。



1958 (23歳)
銭形平次捕物控(KRT 現TBS)
個人的な視聴レベル:◆◆(音楽を聴いただけ)

ドラマそのものの内容
神田の岡っ引き、銭形平次の活躍を描く時代劇。
銭形平次といえばフジテレビの印象が強いのですが、昔はTBSでやっていました。
ちなみに、音楽はあらかじめ録音されてあったものを使用してますが、ドラマそのものはスタジオでの生放送で、ドラマの展開によっては演奏が足りなくなることもあったとか。
なお、1962年にも放送されました。

劇伴の感想
2000年3月25日に行われた「冬木透がいっぱいPart2」と題したコンサートで主題歌を聴いたのですが、クラシック調でおとなしく格調の高いものでした。
フジテレビでおなじみの三味線などを使ったにぎやかなものとはまた違ったものでした。
当時は時代劇の主題歌といえばこういうものだったのでしょうか。



1959 (24歳)
いろはにほへと(TBS)
(市場幸介氏と共同)
個人的な視聴レベル:◆◆◆◆(使用されたドラマなどを見たが、その数は少ない)

ドラマそのものの内容
トラブルの多い金融業者「投資経済会」と、そこを内偵している警視庁捜査2課の松本刑事(「モグラ」と呼ばれている)をめぐる硬派なドラマ。

劇伴の感想
まず、ここで注目したいのは、音楽のスタッフが、「市場幸介 冬木透」となっていることです。
つまり、冬木氏の恩師である市場氏との共同作業ということ。
もうひとつ。効果のスタッフに、冬木氏が参加しております(本名の「蒔田尚昊」名義でクレジット)。
つまりここでの冬木氏の仕事は、かなり興味深いものがあります。
場面の要所では、金属音のような効果音的な音楽を使っており、それが、冬木氏が音楽・効果共に参加しているのが影響しているのかもしれません。
音楽そのものは、この制作時期を反映してか、センセーショナルで粗い感じのする曲となっております。
もちろんこの曲を作ったのは、市場氏か冬木氏かはわかりませんが。

聴きたい人はこちら
横浜の放送ライブラリーでドラマごと聴けます。


おかあさん(TBS)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

「母の虚像」の回で使われた劇伴が、ウルトラセブン第31話「悪魔の住む花」(エンディング)、そして帰ってきたウルトラマン第12話「怪獣シュガロンの復讐」(渓谷の美少女・静香・牛山画伯の愛・墓標〜エンディング)で流用されています。

屋根の下に夢がある(TBS)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

テーマミュージックは違う人でしたが、劇伴は冬木氏が担当されていました。
ちなみに、実相寺昭雄氏がADとして就いていたそうです。



1960 (25歳)
皇太子ご夫妻のアメリカ旅行日本映画新社
(武田俊一氏と共同)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

内容は、現在の天皇陛下が皇太子時代にアメリカへ旅行されたときの記録映画だと思われますが、記録映画の音楽担当として活躍していた武田俊一氏の指示を仰いで製作された作品のようです。

失われた16年日本映画新社
(武田俊一氏と共同)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

ドラマそのものの内容
グアム島で戦争が終わったのを知らずに、16年ぶりに帰ってきた元日本兵が1960年当時の世相を見てあまりの変わりように驚くさまを描いた、戦後世相の記録映画。


音楽自体は、先の「皇太子ご夫妻のアメリカ旅行」と同じ、武田氏、冬木氏といった布陣が敷かれています。




1962 (27歳)
判決(NET 現テレビ朝日)
(渡辺浦人氏と共同)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

法律事務所を中心として作られたドラマです。
後年、リメイクされています。




1963 (28歳)
赤い灯を何時か(テレビ西日本)
個人的な視聴レベル:◆◆◆◆(使用されたドラマなどを見たが、その数は少ない)

ドラマそのものの内容
このドラマは筑豊の炭坑が景気が悪くなったので、炭坑夫から別の道へ歩む若者を描いたドラマです。昭和38年芸術祭参加作品。

劇伴の感想
ラストシーンで石坂浩二と相手の女優さんが、高台の公園から「負けないぞーっ」って叫んでいるシーンからして時代がかかっていますが、われらが冬木氏の音楽も異常に力が入った音楽となっています。
でも、そうではない比較的落ち着いたシーンでは、随所、随所が冬木氏らしくなっています。

聴きたい人はこちら
横浜の放送ライブラリーでドラマごと聴けます。


ドブネズミ色の街(NHK)
個人的な視聴レベル:◆◆◆◆◆(使用されたドラマなどを何度も見たし、よく覚えている)

ドラマそのものの内容
東京の下町に住む少年と仲間たち、そして転校を余儀なくされる少女との、明るいけどちょっとせつないドラマ。
ちなみに、東京の下町にあったといわれる、いわゆる「お化け煙突」らしき建物も見ることが出来ます。

劇伴の感想
ドラマのカラーに合わせ、テーマミュージックは、口笛を吹いたような明るいアップテンポのものになっています。
ギターを使っている所も印象にあるのですが、全体的には、明るくて穏やかで情緒的な冬木氏の音楽がところどころに聴くことが出来ます。
特に、少女が浜松への転校を余儀なくことを話していた、お化け煙突をバックにしたシーンに使われて曲は、情緒があって味わい深いものとなっております。

聴きたい人はこちら
横浜の放送ライブラリーでドラマごと聴けます。


告別療法
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

近鉄金曜劇場なのだそうです。
ウルトラセブンへの流用曲があるそうです。




1964 (29歳)
ただいま11人(TBS)
個人的な視聴レベル:◆◆(音楽を聴いただけ)

ドラマそのものの内容
大家族を描いた、当時はよくあったホームドラマの一つ。
放送は4年半続きました。

劇伴の感想
テーマミュージックは、フルートを使った明るいアップテンポのもの。
大家族のほのぼのとした団欒が伝わってくるようです。

また、2000年3月25日に行われた「冬木透がいっぱいPart2」と題したコンサートで、その中の子供のために作られたBGMを演奏しましたが、フルオーケストラで情緒たっぷりに演奏されていました。
曲そのものは非常に良かったのですが、この曲をそのまま劇中で使っていたのか、コンサートのために特別に編曲されたものかはわかりません。

聴きたい人はこちら
現在、主題歌はCD「懐かしのTV番組テーマ大全集(2枚組)」(CBSソニー)で聴くことができます。


捜査検事(TBS)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

モダンジャズ調なんだそうです。


でっかく生きろ!(TBS)
個人的な視聴レベル:◆(未視聴)

劇伴についてのコメント
詳しくはまだわかっていないのですが、ここの音楽は後の作品への流用があるそうです。

聴きたい人はこちら
サントラ盤は、通称「円谷15枚組」の現代の主役「ウルトラQのおやじ」のところの1曲目です。



1966 (31歳) 
土曜日の虎(TBS)
個人的な視聴レベル:◆◆(音楽を聴いただけ)

ドラマそのものの内容
ハードボイルドなドラマ。

劇伴の感想
迫力のあるモダンジャズ調のテーマミュージックが印象です。
それにしても、純粋なクラシックというイメージの強い冬木氏がこういう曲も作っているとは、作風の幅の広さを窺い知ることが出来ます。


現代の主役 「ウルトラQのおやじ」(TBS)
参考作品(全音楽流用)
個人的な視聴レベル:◆◆◆(使用されたドラマなどを見たことがあるが、忘れている部分が多い)

番組そのものの内容
円谷英二監督の姿を追ったドキュメンタリー作品。TBS映画部制作
初めて冬木氏が円谷英二氏に関連する作品を担当・・・といっても「でっかく生きろ」と市販レコードからの流用なのでこの番組用で作った音楽はない。
しかし、円谷と接点を初めて持った作品であり、敢えて載せました。

劇伴の感想
柔らかく暖かいクラシック調の音楽が採用されています。(実相寺監督が好みとかで)
のちのウルトラセブン「フルートとピアノのための協奏曲」にも似ているかな?
この曲をもう少し柔らかくした感じの曲です。

聴きたい人はこちら
確かビデオが発売されています。(確か「ウルトラマン前夜祭」として) レンタルビデオ店に行けば見つかるかも知れません。
サントラ盤は、通称「円谷15枚組」にあります。



1967 (32歳)
レモンのような女(TBS)
個人的な視聴レベル:◆◆(音楽を聴いただけ)

番組そのものの内容
岸恵子が毎回違った女性を演じるというオムニバスシリーズだそうです。

劇伴についてのコメント
先程にも書いたとおり毎回ドラマの設定が異なるのですが、その回のストーリーにあわせて新録で作曲されていたそうです。

うち、「離婚・結婚」は、女性コーラスとフルートが印象的な、なんかさばさばした感じの曲。ウルトラセブン(「魔の山へ飛べ」での冒頭のカーラジオ音楽)にも流用されました。

「私は、私」は、ウルトラセブンの「フルートとピアノのための協奏曲」からフルートとピアノを取ったようなかしこまったクラシカルな曲。

「夏の香り」は、夏のリゾート地にいるような軽快な歌と、一方ちょっとかしこまったトランペットとピアノが印象的な曲も使われました。

なお、先にも書いたとおりここの音楽は後の作品への流用があるそうです。

聴きたい人はこちら
サントラ盤は、通称「円谷15枚組」の現代の主役「ウルトラQのおやじ」のところの2曲目です。
尚1999年7月にCSあるいはケーブルテレビのチャンネルNECOで、本当に奇跡的な再放送がされました。


(TBS)
個人的な視聴レベル:◆◆(音楽を聴いただけ)

ドラマそのものの内容
名古屋城の金のしゃちほこを盗むなど怪盗にしてしかもヒーローの風の新十郎らが、闇にうごめく悪に立ち向かうという時代劇。
映画並の製作体制で、ウルトラセブンと並ぶ破格の制作費をかけたドラマでした。

劇伴の感想
 「冬木透BGMコレクション "ULTRA"GALLERY」(1枚で発売されているほう)で聴いたのですが、最初に入っていたテーマ曲の口笛だけのものがとてもかっこいい。あと2曲目のテーマ曲を大編成のオーケストラで演奏したバージョンもなんかゾクゾクさせるような感覚がたまらない。
ちなみに、2000年3月25日に行われた「冬木透がいっぱいPart2」と題したコンサートで演奏されたバージョンは、なんだかウルトラセブンでワイルド星人に倒れたダンが馬に乗って復活するシーンに似ている印象を持ちました。

マカロニウエスタン調の音楽を使った時代劇のはしりだとか。

主題歌もギターを使った軽快で、口笛のような音が印象的で、当時としては斬新だったのだろうという感じの歌で、制作当時の意気込みが感じられます。

それもそのはずで、この「風」1話ごとに冬木氏が曲を作っていったというこだわり様。
「ウルトラセブン」と同時期に作られ、かつ、冬木氏の愛着が深いといわれる「風」の劇伴は、非常に興味をそそられます。

聴きたい人はこちら
その「風」は、2000年8月25日よりレンタルが遂に開始されました。